
2/16(日)コミティア151に参加してきました。当日スペースまでお越しくださった方、お話ししてくださった方、足を止めてくださった方、またXで反応いただいたりと、誠にありがとうございました。差し入れもとても嬉しかったです。コミティアには初めて参加しましたが、東京ビッグサイトという大きなハコに集った方々がそれぞれ自分の好きなものを作品にしているのを見ると、なんというかものづくりに対する熱意が凄まじくてあの場にいるだけでパワーをもらえました。自分の好きなもの、これがいい! と思うもの、を形にして販売するのはエネルギーがいることだなあとあらためて実感しました…。
ずっと欲しかった相互さんの本や、一目惚れしたイラストレーターさんの本、素敵な写真集などもお迎えできてホクホクです。
私のスペースでは、今回は「美貌の青空」小説本・イラスト本・ポストカードを出品させていただきましたが、小説本は元々部数が少なかったこともあり全てお迎えいただけて大変ありがたかったです。当初、「Webに全文公開しているからあまり需要はないだろう」と考えていましたが、実際に確認をさせていただく中で、「紙で欲しい」と言ってくださる方が多くて驚きました。だけどWeb小説の形だとなんとなく続きを読む気が失せてしまったり、目が疲れてしまうという理由で「読みたくても読みきれない」ということはあるのかもしれませんね。あらためて、本を作るにあたって背中を押してくださった方に感謝です。
再販については、私が本棚にB6上製本を仕舞いたいというとても個人的な理由により、次はB6サイズを印刷してみます。
せっかくなので、「美貌の青空」を書いた時のことについて書きます。一応、ネタバレなどもあるので隠しておきます…。
この小説について考えたときに一番最初に思い浮かぶのは「とにかく登場人物が好き勝手に動いた話だった」ということです。元々、この小説を書こうと思ったのは「書き出しが降ってきた」からですが、iPadを買って絵を描き始めたら、それまで遠い存在になっていた椿さんのことを思い出しました。「結局、あのあと2人はどうなったんだろう?」というのが去年の私がぼんやり考えていたことで、次第に椿さんのモノローグが頭の中に浮かぶようになってきました。そのモノローグがだんだん頭の中でうるさくなってきたので、(当時の私はXもやっていなければ、そもそも創作から10年以上離れていたのですが)自分のために供養として書いてみよう、というのが小説を書き始めた動機だったと思います。どうせ誰も見ないのだけど、私が見たいから書こう、と。
椿さんが夏樹と結婚している、というのはすでに昔小説で書いてしまったので決定事項でしたし、創作をやっていない期間にも青島については「誰か別の人(例えば画家)と暮らしている」「『視られる存在』になっている」というぼんやりとしたビジョンが浮かんでくることがありました。ですので、2人の着地点が最初にあって、その間になにがあったのかを考え始めたとき、私の中で最初に浮かんだのは「多分2人はお互いに相手と真剣に向き合うことはなく、なんとなく別れたのだろうな」ということでした。Dance with strangerの椿さんを見ていると、「この人には青島は救えないだろうな」という気がしたからです。いちおう、昔創作をしていた時代から椿さんは青島のことが好きということになっていましたが、私の中では「いや、嘘だろ」みたいな気持ちがあったというか…
だから私は小説を書いている間、結構椿さんに対してイラついたり怒ったりしていましたし、2人は焼肉屋で取り止めのない話をして、それでなんとなく別れることになり、もう二度と会わないし、椿さんは青島の存在が虚構だったのか現実だったのかよくわからなくなる、そういうシュールレアリスティックなラストにしようと思っていました。(かなり哲学的というか、わけわからんラストですね)
でもなぜか焼肉屋のくだりから椿さんは怒るし青島も喧嘩を売り始めるしで、元々こういう話じゃなかったんだけどな…と思いながら書き進めてほぼほぼ自動筆記のような形で初稿を書いて(そういう意味では書くのは結構楽な小説だった気がします)、その後改稿もして、推敲を終えて読み終わったときに「へえ、椿さんって本当に青島のことが好きだったんだ」と思いました。それで、「じゃあもういいか」と思ってそれまで感じていた椿さんへの怒りがほぼ消えて、それでこのお話を愛せるようになった気がします。よく「キャラが勝手に動く」ということが創作界隈では言われますが、この小説については椿さんが私の作った設計書通りに動いてくれなかったからできたお話というほかありませんし、お互いに向き合わないまま別れさせようとしていた私にとっても、椿さんと人として関わっていたかったのに性的な対象としか見てもらえなくて苦しんでいた青島にとっても、このラストで本当によかったと思いました。
キャラが勝手に動く、というのは多分キャラクターが100%自分の中から出てきたものではなく、私が今までの経験の中で他者から言われた言葉や読んだ本、などに影響を受けているからだろうと思います。自分の中にあって自分ではないからこそ、そういうことが起こるのかなと。しかし久々に椿さんの熱い一面を見たというか、なんというか…あんまり自分の創作キャラクターだからって侮っちゃいけませんね。

この記事を書いてから落描きした椿さんがなんか個人的に好きだったので貼っときます笑