夏の訪れと近況

いきなり暑くなって体も心もついていきませんね!紫外線は日焼け止めを塗っても目から入ってくると聞いたので、去年から通勤時は地下鉄に入るまでサングラスで出勤しているのですが、結構いいですよ。

Xを巡回していたら、セミが鳴いていないのに気温は夏で不気味 という話題があって、セミもついていけないだろうな‥と思いました。短命なイメージがあるセミですが、実際は土の中に7年いるので普通の虫よりも長生き‥という話を最近本で読んでまあ確かに‥と思ったりしました。

稲垣 栄洋「生き物の死にざま」

「蝉」というHNは15歳のときにつけて創作をやる時は使っているのですが、まだ同じHN使ってるよって当時の自分に言ったらまじ‥ってなりそう(その前にまだ創作やってんの・・?って言われそうだけど)虫は全然好きじゃないけど、概念としての蝉は生死を連想させるし、諸行無常を感じて嫌いじゃないのでした。

昔、「酒と熱帯夜による二つの災難」というお話を書いていたけど、文章が古すぎたのでイラストにして供養する試みです。正直、書き直すにしてもこのイラスト以上の情報はほとんどない・・

で、今なりに再構築する形だったら描けるかなあと思って、↑のイメージの短い文章を書き始めてみましたが没になる予感しかしません。
もし夏の間に何かが上がったら頑張ったんだなあ って思ってください。
以前からこういうコマ割りの絵を描きたいなあって思いつつ、一枚の絵の中にいくつも絵を描くのが面倒そうで避けてきたので描けてちょっと嬉しかったです!あと何枚かやりたい

続きは私だけが楽しいギリシャ神話の話です。すまない。

最近ようやくイリアスを読み終わりました!叙事詩を読むのが初めてだったのと、ちょっと注釈多すぎで背景を調べたりしながら読んでいたので、ものすごく時間がかかってしまいました・・途中、藤村シシン先生のNHKの講座に行って直接ご質問させていただいたりして、学生時代に戻ったみたいな気分でした。
「イリアス」が書かれたのは紀元前8世紀ごろで、それまで吟遊詩人が唄っていた物語を文字に起こした物語だそうです。とにかく形容詞が多かったり、婉曲表現が多い(「ゼウス」ではなく「クロノスの子」と言ったり、「アキレウス」ではなく「ペレウスの子」だったり)のはなんでなのかなと思っていたのですが、韻律を重視するためにそういう表現になっていたらしいです。↓シシン先生の解説です

「イリアス」はトロイア戦争の話なのですが、実は有名な「トロイの木馬」の場面は全く出てきません。トロイア戦争の10年目のごく一部のみを切り抜いたお話で、物語の形式として私は結構好きだなと思いました。
多分、読む側からすれば何もかもが初めから最後まで書かれていた方が嬉しいと思うんだけど、書く側としては断片的なエピソードを書きたいところだけ書いていく方式はめちゃくちゃ楽なので・・笑

そして、「イリアス」にはガニュメデスは・・出てきませんね。
いや、実は一瞬だけ出てくるんです。トロイア側の戦士アイネイアスがアポロンにけしかけられてアキレウスと対峙する場面です。アイネイアスの自己紹介の中に出てきます(自己紹介するのに先祖まで遡るスタイル)。

エリクトニオスは、トロイエの王たるべくトロスを生み、トロスからは三人の優れた息子、イロスとアッサコラス、さらには神にも見まごうガニュメデスが生れた。ガニュメデスは人間の中で第一の美男子となり、さればこそ神々はその美貌を愛でて、彼を神々と共に住まわせようと、ゼウスの酌人とすべく天上へさらってゆかれた。ついでイロスは男子ラオメドンを儲け、ラオメドンはティトノス、プリアモス、ランポス、クリュティオス、それにアレスの裔ともいいつべきヒケタオンを生んだ。次いでアッサコラスはカピュスを、カピュスはアンキセスを儲け、そのアンキセスがわたしを、そしてプリアモスが豪勇ヘクトルを生んだというわけだ。
(第二十歌二三〇ー二四〇行目)

ここだけ・・?
ちなみに私が楽しみにしていたガニュメデスのゼウスへのお酌シーンは一行たりともありませんでした。何故か嫁にいった元・神々の酌人の青春の神へベが戻ってきていたり、ものづくりの神へーパイストスがお酌をしていたりと、聞いてないよ? と戸惑いの連続でしたが、これはイリアスの物語が書かれた当時、まだガニュメデスの存在は古代ギリシアの少年愛の受け皿的な物語に組み込まれていなかったのかなという印象を受けましたがどうなんでしょう。次はクイントゥス「トロイア戦記」を読む予定です。

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