HighBlueではまだアオ自身が自分がされたことについてうまく理解できていないところがあって、母親に対しては憐憫や後悔の感情が強かったところがありました。私はアオのそういうところも好きですが、性虐待や性暴力を受けた人の心理として、「時間が経つにつれ、徐々に自分がされたことを理解(というか解釈)して二度苦しむ」ということがあると思っていて、青島の場合はアオとは自分がされたことへの捉え方が変わっています。 男性の性被害の場合は、女性に対して身体的には強者であることから「逃げられなかった自分も悪かった」と考えがちで、被害を受けているというよりは共犯関係のような感覚を覚えやすかったり、「相談しても誰にも受け入れられない」という気持ちを抱えやすいようです。(そうだろうなと思います) Dance with Strangerを書いた時にもそれは意識していたと思うのですが、椿さんって基本的にそういう重い内容も適当に流しちゃう性格なので、今見たら60点くらいの返しなのですが当時はこれが限界だよなあって思いながら書いていました。でもその60点ぐらいの返しが当時の青島にとってはちょっと寂しくもあり、居心地良くもあったんじゃないかな