
かつてユピテルがトロイアの少年ガニュメデスへのおもいに焦がれたことがある。
オウィディウス「変身物語」十巻
そして、自分の正体を晒すよりは、別のものになりたいと考えて、
何に姿を変えるべきかの目あてもついたのだ。が、同じ鳥に変わるにしても、
自分の雷電を運んでくれることのできるあの鷲以外に、どんな鳥に変わることをもいさぎよしとはしなかった。
こうして、たちまち、仮装の翼を大空にはばたくと、
そのトロイアの少年を誘拐した。ガニュメデスは、いまもなお、ユピテルのために酒を和え、ユノーの嫉妬にも関わらず、この神の神酒の相手をしている。
完結した「後ハッピーマニア」を読みました。安野先生の作品はいつも深くて、だけど軽やかで、尊敬します。
「許す・許さない」という価値観については、明らかにその世界観の中で生きている人と、そうではない人がいるのですが、その世界の中にいる人はその外の世界があることを知らないように見えます。しかし許されない側と許さない側では、当然許さない側の方が気持ちはしんどく辛いわけですよね。許されてない側、恨みを買っている側は割とあっけらかんと忘れているように見えます。
安野先生の気持ちは分かりませんが、「許さない」に似ているけど全く違うものに「もう関わらない」があって、もう関わらないうちに人生にとって良いことだけが残り、悪いことは忘れてしまうのが一番良いのかなって思いました。


紙ものが色々届きまして、新刊も届いたのでノベルティの栞を梱包してました。
名付けて「抱きしめたいほど美しい日々に栞を挟んでおいてセット」です。(なんですかそれは)
うーんやっぱ好き

絵は色々描いているのですが、あまりお見せできるものもなく…
でもこのゼウス様はかわいい
ゆめのさんからめちゃ嬉しい感想文をいただきましたので、自慢します。




書いたことがある方はわかっていただけると思うのですが…こういう、文章として成り立っている感想文ってめちゃくちゃ書くのむずかしいんですね。「このシーンが最高」とか断片的な萌え語りになってしまうことが大半というか…これは一度書いてみないとわからないと思うのですが、とにかくそうなんです!
私は一文読む度に一旦スマホの画面を消してスマホを胸に抱く妖怪になっていました。
自分の中にしかなかった話、いなかったキャラクターたちが、こうして誰かに読まれ、解釈されていくのは幸せなことなんだろうなと思います。
掲載許可をいただき、こちらにも掲載させていただきます。ありがとうございました!